2025年の公示価格について!
4年連続上昇すると、今後はどうなるのか!
不動産価格に連動するのが『公示価格』
今年も、公示価格(土地)の発表が有りました。
※日本経済新聞第二部・2025年(令和7年3月19日発売)ご参照
不動産業界の管轄省庁でもある『国土交通省』の発表なので、間違いはないと思いますが、全国全用途平均が『4年連続』して上昇しました。
世界的な物価の上昇も有るのですが、新型コロナウィルスが収束してから、景気の緩やかな回復が続きました。
訪日外国人(インバウンド)も、亀戸に居りますと本当に増えており、何処の国の方か分からないものですが、日本の物価は他国と比較すると廉価なようで、正直困惑するものです。
地域の方(特にご年配)の方々からお聞きすると、どこの言語か分からない様で、外人が沢山来ていると言ったお話をよく聞き入れます。
1,地方圏、4年連続の地価上昇!
テレビニュースや、各新聞にて3月19日付けにて、この発表が掲載されておりますが、此れから不動産を購入される方々は、どうするか迷うと思います。
私どもは、不動産業界に従事しておりますが、今年や来年以降は高騰するのか、将又、値下がりするのかは確定できませんが、世界・国内情勢を見ていても値下がる状況にないと思われます。
東京オリンピックを境に、不動産価格は下落すると以前からの予想に反して、パリオリンピックを終えてもなお、地価が高騰しております。
①東京圏は⁈
商業地は8.2%上昇しており、東京都内23区は全て上昇しておりますが、区部の上昇率は特に大きいものです。
中野区・16.3%上昇
杉並区・15.1%上昇
台東区・14.8%上昇
マンション利用が可能な地域や、再開発で利便性・賑わいの向上が見込まれる地域が、大幅に拡大しているとの内容です。
特に台東区は、土産物屋・飲食店が立ち並んでおり、インバウンドの上昇率が拡大しており、渋谷区では【渋谷駅周辺】の再開発の期待感もあり伸び率が高いです。
5.3%上昇した『多摩地区』は、JR中央線・京王電鉄線の駅前周辺は、人の流れが回復しておりその影響が、マンション需要との競合も後押ししているようです。
関東3県の中でも、横浜市は7.2%、千葉市は8.4%(千葉駅周辺の再開発ビル)、さいたま市は4.8%の上昇率となります。
特筆なのは、住宅地は4.2%上昇しており、東京23区全てで上昇しております。
特に、中央区(13.9%)、港区(12.7%)、目黒区(12.5%)上昇しており、都心を中心にマンション、戸建ての需要が高いものです。
私事ですが、以前マンションを購入された方との比較すると、今は不動産購入される方には負担が大きいと思いますが、4年続けて不動産が高額になり、今後の不動産購入する機会が何時と言ったことがポイントになると思います。
②大阪圏は⁈
弊社は、東京都市部以外、大阪圏・名古屋圏でも取引をさせて頂いておりますが、大阪圏も上昇が際立っております。
商業地は6.3%上昇し、3年連続して上昇幅が拡大し、インバウンドの回復に加えて、『大阪駅』や『京都駅』の周辺などの再開発が活発に行われており上昇したものと見受けられます。
上昇率を見てみますと
1位、大阪市ミナミの繁華街・道頓堀が22.6%
2位、京都市の京都駅南側・駅前が21.0%
市平均でみると、大阪市(11.6%)、京都市(10.2%)、神戸市(5.5%)上昇しております。
最高価格地点は、JR大阪駅北側『うめきた』再開発地区辺りですが
1㎡あたり2,430万円とバブル時期の東京都心部並みの地価になります。
住宅地は、4年連続して上昇しております。
③名古屋圏は⁈
商業地は3.8%上昇し、同じく4年連続してます。
最も上昇率が高いのは、名古屋市千種区・『今池ガスビル』で14.2%上昇しております。
千種区・熱田区では、マンション開発競争が激化しており、商業地も波及して値上がりに繋がる状況です。
市町村部も値上がりしており、長久手市辺りが前年比3.8%上昇しております。
④地方圏は⁈
此処は新聞を見聞したりすると、値下がりしている地域も有るようです。
地方都市部では、札幌市・仙台市・広島市・福岡市は、前年より上昇率は鈍化しておりますが、福岡市は外国観光客等の増加にて上昇率が11.3%と最高値になります。
ここで私も驚いているのですが
長野県白馬村や、野沢温泉村といった場所は、国内の富裕層・外国人の別荘地として需要が上がり上昇幅(地価)が拡大したとのことです。
白馬村と言えば、有数のスキー場が有るのですが、地方経済が上向きになることに繋がれば良いのですが、正直に言えば宿泊業に響くのではと心配になります。
あくまで地価が高騰しているのは事実ですが、それに伴う景気の回復を願うばかりです。
奥羽・北関東・甲信越・山陰・四国地方が、値下がりしており移住する方には、お薦めと思いますが、今後の不動産価格も注視する必要があると思います。
持論ですが、当方としては売り方には追い風
購入者には、少し厳しいのではと思いますが、今後も注視していきたいと思います。

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