相続すると税金がかかるんですか！？

相続財産には『税金がかかる』他に意外と手続きが大変なんです。

以前ブログにて『相続』に関する内容を事細かに掲載しました。

当方のブログをご覧になられた方から連絡があり、『相続時は税金が大変ですよ』と、ご指摘を頂いております。

今回のブログは『相続に関わる税金』の内容にしたいと思います。

税金と言えば、自分で確定申告を作成して提出しましたが、申告の返戻金が予想通り少なく残念に思いました。

※ウッカリしていたのですが、扶養しております家族の医療控除の入れ忘れでした。。。

がっかりする間を惜しみまして、ブログを書かせて頂きます。

先ずは『法改正』についてですが、２０１５年（平成２７年）１月１日以降の相続発生

（被相続人の死亡）

※被相続人とは『財産を遺して亡くなった方の事です』

基礎控除は3,000万円＋相続人1名につき600万円を加えた額に引下げになり、相続に関わる税金は『相続税』だけでは有りませんでした。

登録免許税

遺産に不動産（土地・建物）が含まれる場合、名義変更（所有権移転登記）の際に必要となり、税率は『不動産評価額』の4／1,000となります。

譲渡所得税

実家を相続し、相続人が全員独立している場合、売却する際に問題になります。

譲渡所得は、土地や建物を売却した金額から取得費用・譲渡費用を差し引き計算致します。

取得費が不明、実際の取得費が譲渡価格の５％よりも少ないときは、譲渡価格の５％を取得費用（概算取得費）とする事が出来ます。

損失が出た時の特例も御座います。

取得費が分かる書類が必要になり、『重要書類』として『登記済権利書（登記識別情報）』と一緒に『売買契約書』などを確認する必要があります。

譲渡所得税が課税される場合、その年の所得が一時的に増えますので、譲渡所得税の他に次年度の『住民税・国保料』にも影響があり高くなります。

相続後の贈与について

相続した不動産を共有して、何かしらの事情で贈与する場合、贈与税（国税）の対象になり、注意するのは『不動産取得税（都道府県税）』です。

『不動産取得税』は、小規模な不動産を購入する際に、意外と税額が大きいので注意が必要になります。

農地に関する相続税

市街地にある田畑について、原則として付近の価額に対して計算されます。

農地と言えども『相続税額のも高額』になりますが、農地については『相続税の納税猶予』の特例が有ります。

※この特例を受けるにあたり、要件や手続きはとても複雑で、専門の税理士に委託することをお薦めします。

本ブログも後半に入りますが、相続と言えば『お葬式』が済んでから手続きが色々とあります。

１、なるべく早めに行なう名義変更（故人が世帯主の場合）

◯世帯主変更届（住民移動届）・・１４日以内に区市町村役場

◯公共料金の名義変更（電気・ガス・水道・電話等）

◯住居が借地権の場合・・賃貸借契約書の変更

２，故人が健康保険本人・健康保険家族がいるケース

健康保険は特に急くことですが、手続きに時間を要すると『家族が無保険』の状態になりますので、国民健康保険等に即座に加入することをお勧め致します。

３，資格喪失・退会解約手続きについて

年金は重要で、区市町村からは連絡は来ませんので、年金を受給されている方が死亡した場合、１４日以内に遺族が最寄りの年金事務所にて、故人の『年金受給停止手続き』をする必要があり、国民年金も同様です。

注意すべきは、故人が厚生年金被保険者で配偶者が国民年金の第三号被保険者であった場合、配偶者は第一号被保険者になる手続きをしなければなりません。

その手続を怠りますと『保険金未納』となり、加入期間不足等の問題が生じます。

その他に、各種クレジットカード、携帯電話、インターネット等の解約もする事もお忘れなく。

４，遺族が行なう年金・保険金の請求

◯埋葬料・葬祭費の請求・支払い

◯高額療養費の請求

◯未支給年金の請求

◯遺族年金の請求

◯死亡一時金の請求

◯死亡保険金の請求

◯入院・手術給付金の請求

◯未払給与の請求

◯死亡退職金の請求

勤務先が手続きしてくれることもありますが、基本的に遺族が請求手続きして下さい。

５，遺族が希望すれば可能な手続き

◯所得税の準確定申告・故人が確定申告をしていた場合（４ヶ月位内）

◯相続税の申告納付・必要とされた場合（１０ヶ月）

◯復氏届け・・旧姓に戻したい時に、区市町村役場にて手続き

◯婚姻関係終了届・婚姻関係を終了したい場合、区市町村役場にて手続き

◯改葬許可申請・・お墓を移動したいとき

６，相続手続き中に行なうこと

◯土地・家屋の所有権移転手続き

◯預貯金の解約または名義変更

◯株式の名義書換

◯自動車の名義変更

以上が、私の知り得る範囲でのご説明となります。

相続、人が亡くなると悲しみもそうですが、そんな中で手続きも色々沢山御座います。

不動産だけではなく、預貯金の他にも負（借金）等の清算等色々御座います。

当方のお手伝い出来ることは、先ずはご相談ですのでお気軽にご連絡頂ければと思います。

当方も日々学ぶことも多く、直接『ブログ見ました、かなり細かくて勉強になります。』とお言葉も頂くことも有り、此れからも解りやすく掲載していこうと思います。

今後とも宜しくお願い致します。