不動産購入後に重い病気・怪我になった場合は⁈
住宅ローンの団信(保険の保証)は確認が重要です
購入後のご相談の中で一番の難題。。
寒い日が連日続いて、今までお世話になった方々に連絡すると、色々な問題に直面されている方も、いらっしゃいます。
住宅を購入する時は、団体信用生命等に加入しておりますが、住宅ローンの取次会社(金融ブローカー)は、タイトルの相談は決まって冷遇するとのことで、購入時にお手伝いした当方にご相談が来るものです。
と言っても、金融会社ではないので、このような問題点については、あまりお手伝いしたことが有りませんので、当方もお手続きのサポートは専門外です。
今回考察するのは、住宅ローン返済途中の方にご相談案件ですが
『不動産購入後に重病になった場合』についてです。
住宅支援機構に記載されている内容を、見聞し記載させて頂きます。
1,タイプ別の返済方法変更
※返済方法変更の利用については、返済方法変更中、変更期間終了後について、返済の継続が可能であるのか確認されます。
上記の審査結果
お客様のご希望に添えない場合があるとのことです。
2,Aタイプ(返済期間の延長などにより返済額を減額)
①『離職』や『病気』等の事情により返済が困難になっている方
※『離職』・・倒産による解雇、リストラによる転職・退職・出向による減収、業績悪化などによる給与・賞与の減収、超過勤務減などが該当します。
自営業の方は、業績不振による倒産・廃業・受注減や、売上減少による減収が該当します。
※『病気等』・・病気・事故によるけがや後遺症、高度障害、家族の病気による介護などによる減収・支出増額が該当します。
3,Bタイプ(一定期間・返済額を減額)
ご子息の進学による教育費、入院による医療費などの一定期間支出の増加が見込まれる場合、お客様と住宅支援機構との間で相談して、期間内においてご返済額を減らすことが可能とのことです。
融資額・・2,000万円
金利・・3.00%
期間・・35年(420回の返済)
返済開始4年経過時点で適用された場合
減額前・・月々のご返済金額 76,970円
減額期間中
3年間・・月々のご返済金額 50,000円
減額期間経過後
月々のご返済金額 81,436円
※借入金額・当初の金利等にて返済金額は変わります。
※減額期間が終了した後の返済額は増加し、返済総額についても増加します。
4,Cタイプ(賞与返済の変更)
①賞与(ボーナス)返済月の変更
例)ボーナス返済月2月・8月→3月9月
『ボーナス支給額が減少したため、ボーナス返済月の返済が厳しい』『毎月分に上乗せして、分割してなら返済はできるかも』と言うお客様については、毎月・ボーナス返済額の内訳変更やボーナス返済の取り止めを行うことも、相談できそうです。
②毎月・賞与(ボーナス)月返済額の内訳変更
融資額・・2,000万円
内訳・毎月分・1,400万円
ボーナス月分・・ 600万円
金利・3.00%
期間・・35年(420回)の返済
返済開始4年経過時点で適用された場合
適用前 適用後
例)毎月 53,879円→62,707円
ボーナス 139,034円→85,861円
※ボーナス返済月は、毎月分とボーナス分を上乗せしての返済になります。
※ボーナス返済月は、192,913円→148,568円
③ボーナス返済の取り止め
融資額・・2,000万円
内訳・毎月分・・1,400万円
ボーナス月分・・・ 600万円
金利・3.00%
期間・・35年(420回)の返済
返済開始4年経過時点で適用の場合
適用前 適用後
例)毎月 53,879円→76,964円
ボーナス 139,034円→ 0円
※手続等については、必ずご返済中の金融機関(融資の申し込み先の金融機関)にご相談下さい。
5,組合せ事例
①Cタイプ(毎月・ボーナス月返済額の内訳変更)と
Aタイプ(返済期間の延長)を組み合わせた場合について
融資額・・2,000万円
内訳・毎月分・・1,400万円
ボーナス月分・・・ 600万円
金利・3.00%
期間・・35年(420回)の返済
返済開始4年経過時点で適用の場合
※ボーナス分のご返済額を半分程度にしたい場合
適用前 適用後
例)毎月 53,879円→76,964円
ボーナス 139,034円→ 0円
❶Cタイプにより毎月・ボーナス月返済額の内訳変更+
❷Aタイプにより、ご返済期間を15年延長(通算50年返済)
適用前 適用後
例)毎月 53,879円→50,719円
ボーナス 139,034円→69,385円
※ボーナス返済月は、毎月分ボーナス分を上乗せして返済になります。
(ボーナス返済月 192,913円→120,104円)
(注意)毎月分の返済額は減額にはなりますが、返済期間が延長されるため総額返済は増額になります。
②Bタイプ(一定期間における返済額の減額)と
Aタイプ(返済期間の延長)を組合せした場合
融資額・・2,000万円
金利・2.00%(11年目以降4.00%)
期間・・35年(420回)の返済
返済開始10年経過時点で適用の場合
例)①Bタイプにより3年間ご返済を減額+
②Aタイプによりご返済期間を1年間延長(36年の返済)
適用しない場合 適用した場合
【1~10年目】 【1~10年目】
毎月のご返済額 66,252円 66,252円
(当初10年間・金利2.00%) (当初10年間・金利2.00%)
【11~35年目】 【11~13年目】
毎月のご返済額 82,506円 Bタイプによる減額期間中(3年間)
(11年目以降の金利4.00%) 毎月のご返済額 74,123円
減額終了後
(Aタイプを適用しない場合)
毎月のご返済額 84,330円
【14~36年目】
(併せてAタイプを適用した場合)
毎月のご返済額 82,048円
離職や病気等で収入が減少、お子様の進学により教育費も増加している状況
11年目以降の金利の適用により返済額の上昇もあり、お子様の卒業までの間、毎月のご返済を抑えたい場合などに適用。
Bタイプにより毎月のご返済額の上昇分を半分程度に抑え、併せてAタイプにより返済期間を延長することで、減額終了後もご返済額の上昇を抑えることが出来ます。
※毎月の返済額は少なくはなりますが、【返済期間が延長されるため返済総額は増額します】
※Aタイプの適用により返済期間の延長は最長15年まで可能ですが、お客様と機構との相談のうえ、必要最低限の延長となります。
住宅ローン借入の返済中は長期に渡りますので、何が起きるか分からないものです。
当方も、自宅を購入して2度ほど住宅ローンの借換えをしております。
今後もお調べして適切に回答できるよう努力致します。

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